本は必ず紙ベースで読む、紙の色合いや紙質も楽しめます

一冊の本には、さまざまなプロフェッショナルな人の手がかかわっています。紙質にこだわる人、紙や本の厚さにこだわる人、色彩、フォント、フォントサイズ、表紙、目次、裏表紙、背表紙、印刷技術、製本、手触り等々、挙げればきりがありません。そんな職人の手を通過してきた一冊の本を手に取ると、とても豊かな気持ちになり、この本を読んでもらいたいと願う人たちの熱意が伝わってくるようです。

大好きな作家とか、絶対読みたかったというのは、ハードカバーでそのような楽しみ方ができますし、自分の書棚に置く楽しみもあります。書棚に置いた自分の読んだ本が、来客人に興味を持たれたり、ほめてもらえたりするととても嬉しいものです。本好き初心者は、やはり他人が評価してくれることも嬉しいのです。「本読んでるの?すごいね」「本好きなの?」「こんなの読んでるんだ」「これ読んだの?!」等です。

大人でも子どもの時にされたように、単純なほめられ方でもとても嬉しく、肯定された気持ちが心を温かく満たしてくれます。それは、デジタル書籍では味わう事ができません。さらに、自分でも書棚を見ながら、「読んだな…」と思う事もできません。携帯端末の中で読んだ本の履歴は残るかもしれません。しかしそれは、そこを開くという能動的な動作が必要になります。何気なく目に入る位置に自分が読んだ本があることは、達成感も味わえると思うのです。

子どもの教育にも、常に子どもの目に触れるところに本が並んでいるのと、全く並んでいないのとでは、本好きになるかどうかが大きくかかわるといわれています。また、親が本を読んでいる姿を見るのと見ないのとでも同じです。親がスマホばかりやっている姿を見て育った子供は、同じようになるでしょう。自分はゲームなどで時間をつぶしておいて、子どもには本を読みなさいと教育しても、それは口先だけで教育ではありません。

子どもは本当に親を見ています。親自身が気が付いていない部分にも子どもは気が付いています。子どもにはとてつもない才能があるんです。その才能を120%伸ばしてやるには、残念ながらゲームではなく本なのですよね。すぐれたゲームクリエイたーになるにも、本をたくさん読んでいる子が想像力を活発にして、だれも考え付かなかったようなゲームを考えるのです。

有名な漫画家さんたちの作品も、かなり本を読んで、かなりいろんな方面の勉強をしてるなと思う人ばかりがメガヒットの漫画を作成しています。どんな仕事についても、クリエイティブな仕事ができる人は、どんな本でもたっぷり読んで育った人だといえます。活字から自分の頭で想像をすることは、想像力を育てる上で重要な役割を果たしていますから、まだ親ではないあなたが本を読むことは、いずれ生まれるお子さんにも人生を変える影響を与えることになるでしょう。

静かな部屋で紙をペラ…、ペラ…とめくる音は、幸せの音でもあります。家族の中で誰かが本を読んでいるという事は、周りは気が付いていないでしょうが、そこに腰を落ち着けて何かに集中している人がいる。という安心感につながるんです。浮足立った世の中で、そのような存在はとても重要なんですよ。そんな人がいる家族は、約束を重複させたり、約束から約束へ渡り歩くようなさみしさはありません。

紙ベースの本を、何物にも追われない、何物にも心奪われない落ち着いた場所で静かに読みふけってみませんか?きっと今まで出会えなかった自分自身に出会えるはずです。