本が読めるようになったあなたを、心理的にみてみましょう

本が苦手だった人が、本が読めるようになった。これは心理的に何がどう変わったのでしょうか。理由は様々です。「人から見て素敵な嫌でも本を読む」「成長するなら何としても読む」「荒療治でやってみたら本の楽しさがわかって来た」「ギャップで異性から一目置かれたい」等々です。本に辿り着いたプロセスはともかく、本まで辿り着いたということは、気もそぞろな生き方を少し変えたということになります。

本に向き合っている間は、スマホとの依存関係に休憩ができたという事でもあります。それだけで十分成長しています。本への入り口は何でもいいのです。とにかく本にまで辿り着くことが大切でした。あなたの心が少し強くなった証拠です。24時間つながっている携帯端末に現代人は依存しすぎています。mailやLINEが来たら、見ないと気が落ち着かない、出かけた時にスマホや携帯を忘れていたら取りに帰りたくてしょうがないなど。

グループの輪から外れてはいないか、自分の知らない大事な会話が進んでいるんじゃないか、返事が遅いと思われてないかという気もそぞろなところから少し離れられたと考えます。携帯やパソコン、モバイル関係は持っていなくても生きていけます。ですが、せめて音が鳴ったらすぐ手に取るということだけはしなくて済んでいるかどうかがひとつのバロメーターかもしれません。

本を読む時間が取れるようになったので、その分携帯端末から少し離れられる心理状態になっていると思われます。その距離が遠くなればなるほど、簡単にいえば自立が近づいてきています。自立とは、経済的な自立はもちろんですが、精神的自立のことを言います。精神的自立ができている人は、自分のペースで生きられ、自分の人生の主導権を握っています。このような人は他人の意見に振り回されることはありません。

自分の意見もきちんと持っていますが、他人の意見にも耳を貸すことができます。自分の意見を通す人が大人なのではなく、バランスのいい人が成熟した大人であり、自立した大人です。モバイル依存から、本に移行する事はこの成熟した大人になることでもあるのです。読書は自分に向き合う事も出決ますから、モバイルから本に時間を少し譲ったことが第一歩。その次はできるだけ読書を続けて、自分と向き合う時間を多くします。

すると、人前では自己開示はできにくいものですが、本を読みながら一人で自分について考えることはできるはずです。自分のことを自分で考えるだけですから。なるべくその時間を確保してもらいたいと思います。自己開示は、自分の嫌なところも醜いと思うところも全部自分の目で確認し、口に出すことです。しかし、自分と向き合う事は努力と勇気が必要なので、読書をしながら一人で静かに自分のことを考えるだけでも十分です。

一般的にはカウンセラーなしには自分と向き合う事は不可能に近い作業です。ですから、本に歩み寄ってくれただけで大きく成長に近づいていると言えます。本が読めるようになったあなたは、確実に成長をしています。そのまま、本の素晴らしさを人に話せるようになると、もっと世界が広がりますね。